日本版ポケカの1st Edition(初版)と通常版|逆転する価値
海外のコレクターが最初に覚えるルールがあります。1st EditionはUnlimitedより上。スタンプの入った最初の印刷が希少で、それで終わり。ところがこのルールを日本版にそのまま持ち込むと、ある時代の相場を丸ごと読み違えることになります。日本では、通常版(Unlimited)のほうが少なく、価値も高いことがよくあるからです。
マークで分かること、分からないこと
neoシリーズからカードeシリーズにかけて、日本版のカードの多くには小さな「1st Edition」マーク(英語版とよく似たスタンプ)が付いています。これがないカードがUnlimited、つまり通常版です。ここまでは英語版と同じで、マークを見つければ価値も分かる、と思えます。でも、マークから分かるのはどのロットに属するかだけ。どちらのロットが少ないかまでは教えてくれません。
両方の印刷があるセットはどれ?
すべてのセットに2種類の印刷があるわけではありません。1996年の基本セット(旧裏)は初回印刷が別の仕組みで区別され(マークなしのカード)、1st Editionのスタンプ自体がありません。1st EditionとUnlimitedの区別は、本来neo時代とカードeシリーズのもの。Expedition、Aquapolis、Skyridge世代のセットです。上のExpeditionリザードンは典型例で、絵柄も番号も同じなのに、印刷が2種類あって、市場も別々です。
実際の値付けはどうする?
希少性が逆転しうる以上、日本版で「1st Edition=プレミアム」と決めつけることはできません。確実なのは、2つの印刷を別の資産として扱い、同じグレードでそれぞれの実際の売却を比べることです。PokéTTが2つの印刷を分けて掲載し、それぞれを直近売却の中央値で評価するのはそのため。ひとつにまとめた価格では、探している差そのものが隠れてしまいます。(詳しくは価値の計算方法で。)
買う前のチェックリスト
日本版に「1st Editionプレミアム」を払う前に、3つ確認しましょう。本当にマークはあるか?(印刷の確認)。このセットではどちらのロットが小さいか?(思い込まない)。そしてそれぞれの印刷の鑑定済みの売却は何を示しているか?(出品価格ではなく中央値で値段を決める)。この3つを押さえれば、日本版の市場は分かりにくいものから、強みに変わります。全体像は日本版と英語版の違いで。
- 日本版では、Unlimitedが1st Editionより少なく高いことが多い。英語版と逆。
- 1st Editionマークが示すのは「どの印刷か」で、「どちらが小ロットか」ではない。
- 両方の印刷があるのはneoとカードe時代。基本セットは「マークなし」で区別される。
- 2つの印刷は別の資産として、それぞれ直近の鑑定済み売却の中央値で値付けする。

